生きることは好きを形にすること

好きなものとか考えていることを形に残していく日記らしきもの。レビューも稀にする。

Kiramune Presents リーディングライブ『カラーズ』感想

「え、タイトル間違ってない?」って思った方、ええ、間違ってないですよ。

 

去年のリーディングライブの感想です。
まあ、細かいことは置いといて、大半去年のうちに書いていたので新鮮()な感想を書いていきたいと思います。

 

 


本会場であるアンフィシアターで10月27日の夜公演を、都内某所のライブビューイングで10月28日の昼夜両公演見てきました。

総括的な感想として、朗読劇っていいですね!
元から「朗読劇っていい」って朗読劇が含まれるイベントの度に思っていたんですけど、リーディング”ライブ”であってライブ要素であるアンサンブルの方々の演出・映像や音楽による演出が本当に最高でした。出演キャストに興味がなくても声優さん方が好きな人には是非とも一見してもらいレベルで素敵なものでした。本当に中の人要素はカーテンコールと劇中一カ所以外はないので、基本的には演技を堪能できるので、気が向いたらよろしくお願いいたします。
というかどちらかというと、色んなレーベルで是非ともやってもらいたいなぁ。まあ、Kiramuneがリーディングライブとして権利取得していたら厳しいよなぁ……。よく知らんけど。

 

さて、新参*1からリーディングライブの説明を簡単にします。

Kiramune Presentsのリーディングライブは同じ脚本で、2組の出演者で演じられます。全く違う役者が同じ脚本に挑むので、アンサンブルやシナリオ、舞台演出は全く同じなのにも関わらず、声の出し方・演じ方がまったくもって全部異なるため、舞台がかなり違うものに感じられます*2

それが面白くて面白くて、アニメイベントの一プログラムでしか出会ってこなかった朗読劇ですが、朗読劇単体のイベントに行きたくなりました。本当に声優という職業の素晴らしさをひしひしと感じる素敵な朗読劇でした。

 

今年の公演は終わってしまい、また残念なことに今年のみならず過去のリーディングライブも円盤化はしていませんが、来年もきっとリーディングライブは行われますので、お時間ある方はライブビューイングで見てみるのはいかがでしょうか?*3
多分、きっと出演される声優さんのことをよく知らずとも楽しく見れると思います。

 

(なお、初見であんまり声優さんに興味ない方は本会場よりライブビューイングをオススメします。
私が出演するであろう声優さんのファンではありますが、倍率下がってほしいからとかではなくライブビューイングのほうが全体が見えるからです。

今回幸運なことに前列気味だったのですが一番端っこでして、映像演出に近いものが一切見えませんでした*4。本会場・ライビュを両方見た結果、リーディングライブは映像・アンサンブルの演出ともに楽しんでこそだと思います。割と全国各地でライビュがあったので、お時間ありましたら多分3900円で見れますので、来年よろしくお願いします。
(ライビュで残念だったのはフライヤーがもらえなかったことです。でも、のちに公式で配ったものを見せてくれたので、無問題だと思います。*5

さて、まあ、本題、2018年のリーディングライブ『カラーズ』です。
キャラクターや出演者情報の詳細は本会場のみで配られたフライヤーを参照ください。

kiramune.jp

フライヤーはロゴ直下にあるA4 2枚分(両面)になります。本会場に行くともらえますが、ライビュではもらえませんし、フライヤーが全公演終了後に公開される等の情報は一切ありませんが、2018年はこうして公開されたので、きっとこれからもそうなることでしょう。


そしてフライヤーには載っていなかった、シナリオはこんな感じ。
すっ飛ばしても問題ありません。円盤が存在しないので詳しく行きますよー!!

(後述しますが、シナリオを語るにあたり、2名ほど名前を出しません。ご了承ください)

「カラーズ」という悪党に対してのみ詐欺を行う義賊がいた。
そして都市伝説として「ドリームキャッチャー」という口座番号のみでスキミングを行うことができるソフトの噂があった。

その前置きをして話は変わる。
とある男(以降、緑川)の友人である灰原が自殺をしたが、緑川は灰原が自殺したことを信じられず、警察に再調査を頼む。しかし警察では素気無く断られ、意気消沈のところ黒部という刑事に話しかけられる。黒部曰く、「灰原さんは殺された」と。
どうやら灰原はとある詐欺集団にそそのかされて前述のドリームキャッチャーなるものを作っていたらしい。そして完成した暁に口封じとして殺されたのだろう、と黒部は語った。
黒部から「事件として再度調べるが、それはそれとして一緒に詐欺集団のもとに手に入らないようにドリームキャッチャーを探すのを手伝ってほしい」と頼まれる。
緑川は黒部の頼みに快諾して、灰原が残したダイイングメッセージを手掛かりに調査を行うが、犯人の面影はもとよりドリームキャッチャーはどこにもなかった。

そんな捜査の合間に緑川のもとに知らない人間から電話が入る。「黒部は危険な男だから今すぐ離れろ」と。黒部がその電話を取るが黒部が取った時には電話が切れていた。
黒部は「今のは灰原を殺した詐欺集団に違いない」という。緑川はその言葉を信じて、電話の言葉を無視して、黒部に協力し続けることを選んだ。

今の状態では埒が明かないと黒部はIT系企業に勤めている緑川に「灰原の電話の顧客情報を回収してきてほしい」と頼む。緑川は「違法だ」と伝えるが、黒部は「手続きはちゃんとするが時間が惜しい。事後承諾でよくあることだ」と伝える。
緑川は灰原への借りを返すべく、違法ながらも会社でくすねてきた数万人の顧客情報(就業時間内で灰原のみを絞り込めなかったため)をホテルにて黒部に見せた。その中から灰原情報を探すが、灰原の情報は綺麗に消されている。
黒部が一旦休憩しようという提案をし、緑川が酒を飲む。そして、黒部と緑川が灰原の話をしていると緑川がバタリと倒れた。

 

緑川が電話の音で目を覚ますと以前電話をかけてきた見知らぬ人から再度着信があった。それと同時に顧客情報流出+スキミングの犯人として緑川が容疑者となり、警察が取り囲んでいることを察する。「捕まりたくなければ指定の場所に来い」とその見知らぬ人に言われ、緑川は言う通りにして警察から逃げ切った。が、そのまま見知らぬ人たちに拉致られ、見知らぬ人(詐欺集団=カラーズ)のアジトへ連行された。

カラーズのアジトでは、カラーズは詐欺集団だが義賊であり、悪党である黒部が次の標的であること、カラーズのボスが灰原の父親で(義賊ではあるが)詐欺師だったこと、灰原がカラーズの一員だったこと、黒部が灰原を殺した犯人でありその証拠など様々な情報が緑川に降りかかる。
カラーズとしては、ドリームキャッチャーは既にこのカラーズの元にあるが、パスワードがないと使えず、そのパスワードの鍵は緑川のみが握っていると伝えてきた。灰原との思い出を振り返ることで緑川はそのパスワードを思い付くものの、カラーズが信用ならないとカラーズのボスであり灰原の父親であるシラサワとの面会を望む。シラサワはこれを快諾し、面会して、両者話し合いのうえ、緑川がカラーズの一員になった。(なお、この時点でシラサワ自身が末期がんであることも告げられる)

黒部を嵌めるために、黒部について調べていくと、黒部は重度のギャンブル依存症であり、なおかつ直前の賭場で大負けした腹いせでその賭場を潰していたところだった。
そのことから、次の賭場を探すだろうと当たりをつけたカラーズは実在するヤクザ(安田組)を名を勝手に名乗り、新しい賭場を作成した。
そして、その賭場にうまいこと黒部を誘い込み、そこでもう一つの手を打つことになった。
賭場で「半グレ(=暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団)」の人を思いっきり叱責する姿を黒部に見せた。なお、その半グレはカラーズの一員である青柳が演じている。
青柳と黒部を接触させ、青柳の口から「安田組がボロボロであり、狙い目であり、黒部に安田の金を強奪すること」を提案する。そして青柳は「とある詐欺集団からドリームキャッチャーを手に入れた」とも伝える。「だから安田の隠し口座番号さえ知れれば、安田の金は手に入る」と黒部に囁く。
また、安田からの口座番号の受け渡しは、近々安田の誕生パーティーという名ばかりの賭け試合が行われ、その場で黒部が対戦相手になり、賭け試合に黒部が負ければいいという。確かに一時は安田の口座にお金を振り込むことになるが、そうすることで口座番号がわかるから、そこでドリームキャッチャーを使えばいいと提案した。
黒部はその提案に乗り、賭け試合に参加することに決めたのだった。

青柳はその報告をシラサワにするが、どうも青柳の歯切れが悪い。
青柳は昔、巨悪に恋人を殺されており、その巨悪の根源であり、実行者が黒部だったため黒部に私怨を抱いていたようだった。「黒部が憎い」と吐露する青柳に、シラサワは「憎しみでこの件に関わっているのなら降りろ」と告げる。頑なに降りようとしない青柳にシラサワは「弟子を取らないと決めていたが、そんな扱いやすいお前だから俺はお前を弟子にしたのかもしれないな」と告げたのだった。
背面ではその他仲間(緑川除く)が「青柳は感情的でミスをしそう」だとか「シラサワのおっさんは胡散臭い」だとかそういう裏切りを仄めかす内容があったのだが話が広がりすぎるので割愛する。

黒部を騙す決行日。
シラサワが体調不良気味ではあるが、そのまま実行していく。
賭け事の内容としてはカードゲームで、ディーラーの引いた数より大きい数を引いた方が勝ちというもの。*6
ディーラーである青柳がイカサマをすることで、目論見通りに安田が勝ち、黒部は安田に1,000万円を振り込む。
黒部と青柳がさてドリームキャッチャーを使おうとしたところでシラサワが青柳に向けて拳銃を発砲した。
青柳が慌てふためきシラサワに問い詰めるも、シラサワは黒部に「黒部さん、あんた騙されているよ!」といって1,000万円を持ってどこかへ消えてしまうのだった。

そこに警察が乗り込んで来る気配がして、残りのカラーズのメンバーも黒部の前に出てくる。
黒部は警察であり、カラーズは詐欺集団、そしてここは闇賭博場。双方言い逃れができない状況になってしまい、カラーズの面々は黒部に「闇賭博経営として捕まえてくれ。そしたら俺たちの刑期は軽い。その代わりに黒部のことは誰にも言わない。何なら金も払う」と頼み込む。1,000万……2,000万……5,000万と跳ね上がる中、緑川が「1億」と声をあげる。「おい勝手に」と止めようとするが「人生を棒に振るよりは安い」という緑川の声にカラーズ面々は黙る。
黒部が絞り出すような声で「わかった……」と返し、黒部自身の隠し口座番号を唱える。青柳が憎々しげに「恩に着るよ」といった瞬間に「警察だ!」という声が響く。

面々が地下にあった会場から地上に出ると、黒部は「どういうことだ」と声を出す。
どうやら会場である舞浜アンフィシアターに似た劇場に出てきたらしい。
ここにいる人(観客)は黒部にお金を騙し取られた人*7であり、どうやら先ほどの内容は劇として中継していたようだ。そして、どこかへ消え去ったと思われたシラサワが出てきて、事の顛末を話す。
最後にドリームキャッチャーを起動し、緑川がパスワードを伝えて、黒部の隠し口座からはお金が消えて、観衆の口座にお金が振り込まれたのだった(なお、会場にはドンキで買えるお札が降ってくる)。

絶望する黒部に青柳が銃を突きつける。カラーズの仲間がそれを止めるが、青柳が恋人のことを尋ねると黒部が「誰だ、それは?」と返す。
青柳は悲痛な表情で拳銃を下す。

最後にシラサワの隠しアジトにて、シラサワが死にそうな感じでお別れ会をする。
これからの生き方のアドバイス、何故黒部を殺さなかったか、パスワードはどういう意味だったのか。
そういう話をしたのちに、シラサワはドリームキャッチャーと共に火の中で死に逝こうとする。

だが、「以前聞いた話ではドリームキャッチャーは一度使えば消滅するのではないのか?」と緑川が問いかける。そこで慌ててカラーズの面々が火を消してシラサワを探すがそこはもぬけの殻。どうやらシラサワはプログラムを修正してまんまとドリームキャッチャーを盗み取ったらしい。

ということで、少年漫画の終わりさながら、カラーズの次回の標的は「シラサワ!」という形で幕を閉じた。

 

余談ですが、声の出演として、タイトルコールに近い何かを逆チームの青柳さんが、警察の声を逆チームの赤井さんが、ニュースの声を逆チームの黄金崎さんが担当しています。
ダメ絶対音感の持ち主だと、最後の踏み込んできた警察の声は担当チームのシラサワさんなので、あれはカラーズの自作自演だなとあの場で気付く仕様となっています。

 

シナリオの記載について。

意図して、黄金崎さんと赤井さんの名前を出していません。登場人物これ以上増えたら初見の人は正直読みづらいし、あの二人はメインストーリーにほぼ噛んでいないので省略しました。ブラフや疑心暗鬼やメインの人ではできないシナリオ補完スキルとしてはいい感じな立ち位置だったんですけどね。主演役と助演役の差ぱねえ感あります。

 

所感。

個人的には岡本さん演じる黄金崎さんが一番好きなキャラで、次は浪川さん演じる黒部が次に好きなキャラです。いやあ、ほんと、好みドストレートがそこだった!!

所感ですが、ストーリーとして同じもの三回見ると、録音録画がなくてもある程度概要の細部まで覚えられるんだなぁと思いました。話しかけられたら、あの部分ああだったよね!って返せそうな気がします。なお、基本的にはエンドレス自担の定点カメラだったので、出ているときの真逆サイドはさっぱりです。

めちゃくちゃ記憶に残っているのは「自担かっけえ、自担大好き」を除けば、この演技は好みで、こういう演出は苦手とかでした。

後述します。

 

 

AチームとBチームの比較と感想

Aチームは全体的に朗読劇ではあるものの演劇色が強めで、Bチームはストレートな朗読劇でした。
どう違うのかというと、台本の扱いと視線、動作の差です。

じゃあ、書いていきましょう! 個人の感想ですので、他人との感じ方が違うかもしれません。あと数人ほど感想書いてなかったので、1年後に追記していて、「お前本当に見ていたんか?」状態があるかもしれません。ご了承ください。

解釈違い絶対許さないって方は読まないでくださいねー。

 

Aチーム

すっごく演劇ちっくだった!!

青柳さんと黄金崎さんの演技が初日と変わっていると聞いて、あー、これ来年は全通したくなるやつだなって思っていました。チケットご用意されたい。ライビュでもいいから取り敢えず全部みたい。*8

 

青柳さんは初日と割と変わってるらしいから、それは見てないからわからないけど、黒部さんが憎いってのも巨悪が憎いと言うのも伝わってきたし、最後黒部さんを撃たなかったのも葛藤とかがありありと伝わって好きでした。
本当にラストの次のターゲットはシラカワさんだってときも、師匠であり、信念と心を救ってくれた相手だからこその葛藤が見えてめちゃくちゃ好きだなってなりました。
情に厚く、何故詐欺集団に入ったのか謎ではあるんですけど、情に厚すぎるから、なんですよね。それがダイレクトに伝わる演技だったと思います(2日目は)

緑川さんは、言葉にしにくい何かだったと思います。歯に突っかかる不気味さというか気持ち悪さというか得体のしれなさ。そこにいるのにそこにいなくて、明らかに話の中の主人公格であるはずなのに他人事に見えるというか。主体性がないように見えるというか。
素直に疑問なんですけど、なんでカラーズ入ったんです? 興味本位ですか? ってぐらい、灰原と親友というのが不安になる感があります。
出だしは暗澹たる感じだったのに、その感情を後半で感じなかったんですけど、逆に親友失って壊れた説あると思いました。

黄金崎さんは、くれいじぃ……そうきたか……っていうのが強いです。イッちゃってる人だ、という、なんだろう。個人的には引いてしまって、本当に感情移入も推察もできないぐらいシャットアウトしてしまったので……。ちょっと文字として残すには適切な感情持てなかったんです。申し訳ないです。(2日目の話)

赤井さんはこう、「あ! よくいるいる!」みたいな、そういう悪役になりきれない正義の人だなって思いました。ブラックジャック先生みたいんだなぁって思って、思って……。仲間を疑うのも「自分が損をするから」というより、「相手が傷つくから」というように見えましたね。

シラサワさんは老いる前はこれ絶対完璧無欠のボスじゃん……って思いました。今でも十分怖いんだけど、歳をとった分丸くなったというか、自分で潰すことができない分反撃されないように抑えているといった感じ。でも、歯向かうこともほぼ許されない絶対的強者のオーラはある。

黒部さんは基本的にひょうきんで親しみやすいのにも関わらずものすごい悪役になった時の豹変度合いが好きでした。あの豹変っぷりというか、心に寄り添ってくれる地域の警察のおじちゃんって思っていたのに、まさかの悪役とか信じられます? あれ絶対目の前にいたら、膝から崩れ落ちて「信じていたのに……」って泣くモブになれますよ??
悪役バレしてからの、貫禄ある感じと抜け目のない感じが好きで、「あ、貢ぐ……」って思ったのは内緒です。

 

 

 

Bチーム

自分の見に行った理由がこのチームのためで、正直逆のライビュはこのチームのライビュ見て、「同じ演目を別人が演じるのなら比較しなきゃ駄目でしょ」って当日券発券したからなので、こっちのチームの感想が長いですが仕様です。むしろこっちしかほぼ書いてませんでした。色々とお諦めください。

 

朗読劇のままなので((といっても、私は朗読劇単独公演に行ったことがありません。台本から視線は基本的には外しません。ただ対面で会話するシーン(緑川と黒部の喫茶店のシーン)や、訴えかけるシーン(緑川が灰原に向けて言葉を出すところ)等は、声のみの演技であっても「問いかけ」ることが大事なので顔が上がって相手役、もしくは観客、もしくは虚空に向かって台詞を演じていたように思います。

でも、記憶違いでなければ、青柳さん・赤井さん・黄金崎さんはあんまりそういう動作も少なかった印象です。無論、それがダメとかではなく。私が得点をつけるとか烏滸がましいのですが、文句なしの満点だったので動作が伴わなくても一切問題ないと思います。

身体全体を使った演劇ではないとはいえ、台本の持ち方にキャラクターらしさがあったようにも思われます。

赤井さんは傲岸不遜で自分の能力を正しく見積もっているタイプなので、台本を片手持ちでポケットや腰に手を当てたり、慌てているシーンでは両手持ちになったり。

逆に黄金崎さんはザ・ローテンションなクレイジーキャラだったので終始台本は片手持ち。姿勢も割とめちゃくちゃで、ダウン系していらっしゃいました。

緑川さんは基本真っ直ぐ両手持ち。椅子に座るときも足を組んだりせずにストレートに椅子の足に足を置いていらっしゃいました。Bチームの緑川さんの中の人は普段すぐ足を組む人なので、演じていらっしゃるというのがひしひし伝わりました。

黒部は完全無欠の傍若無人。ゆったりと黒幕オーラがあるのに、朗読の体は一切壊さない。もう貫禄の一言です。すごすぎて、役なのか本人なのかわからないけど、本人なのにそこには役が別人として存在しているというか。役のファンとしても、本人のファンとしても最高の演技だったと思います。個人的には演じるイベントにあたっての理想を見せていただいたと思います。
また、感情がほぼ平坦だけど、重要な時に僅かだったりものすごくだったり爆発する演技が好き。というか好き以外の褒め言葉を知らなくなるというか、そうですね……圧巻でした。圧倒されました。私に対してじゃなかったのに怯みました。
話に無理やり参加させられた感じがして、傍観者や観客にさせてもらえなかった。当事者にさせられた演技だったと思います。

シラサワさんは私の言葉では表現できないタイプなので誰かよろしくお願いします。え、本当に、あのタイプを表現できる言葉がない。私の中で逆らえないし、何か表現することの一切を許可されていないタイプというか、なんだろう、……ボス、なんだよなぁ。ボスの情報って吐くことは許されないじゃないですか? そういうタイプで、表現することが不可能なんです。朗読の体なのに、理想のボス。ボスの中のボス。行動を演じていらっしゃらないのにボス。以上。

シラサワさんは、井上さん当て書き感が強いと感じました。揺るがない強者で上司で頼れるし裏切ることなんでできない圧までは田中さんも合っていると思うのだけど、間合いとかが井上さんの方が個人的に好みです。あと最後の颯爽と走り抜ける感じは井上さんが最強すぎて。アクションに合わせた演技なのだと思うともー好き。言葉になりません。

 

服装も割とメモしていたんですが、公式のお写真見た方が早い。以上。

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(それでも書くと)(Bチームのみです)
緑川さんは縦ストライプ目の真っ白のシャツに緑のボウタイですね。ちょっとゆるっとめの上下のスーツ(灰より)黒のブーツ寄りの靴だったから靴下は分からなかったです。残念。スーツの外ポケにはベージュか灰のチェックのハンカチがあって、内ポケには手紙っぽいものが見えたかな? ありがとう好きです。そういやヒール高めの靴がこれまた好きでした。

青柳さんはぴったりした感じのスーツでした! 光の加減かどうかはわからないけど青目に見えてネイビー寄りかな? とちょっと思いました。黒襟白シャツで青ネクタイ。タイピンは普通に銀。靴下は濃い青。群青かもしれないです。靴はハイカット。

赤井さんはロングめなスーツジャケットと白のシャツ。だけどその白のシャツの下から赤のシャツが覗いて「オシャレ上級者は着こなしが違うぜ」ってなりました。ロングジャケットも膝まで行かないぐらいの長さです。スーツはつんつるてんでふくらはぎ下まで見えて、真っ赤な靴下でした。
真っ赤な靴下だけど青のライン入り。諸事情でパンツが上に上がって膝まで見えたんだけど、足綺麗だという感想が残されていました。らしいです。靴はハイカットのはず。

黄金崎さんはだるーって着こなしててシャツ出してスーツのボタンも閉めてませんでした。記憶違いじゃなければ、半分出して半分しまっていたような気がします。黄色のネクタイはタイピンなし。結構ゆらゆらしてましたね。そのネクタイも割とふわっと結んでいて、まともな勤め人らしくなさを体現していらっしゃいました。靴下は見えにくかったけど、薄灰色と濃い灰色のボーダーだと思われます。

人工知能のとこ。

黒部さんの投げキッスも見れて、シラサワさんの投げキッスも最高だったけど、個人的にはウインクの方があざと可愛くて好きでした。
黒部さんに無茶振りする井上さんも盛り上がりました。それに対して青柳さんや緑川さんたちが口々に「そんな先輩に頼むことなんて恐れ多くてできない」って言ってるのはなんかもういい世界を見れたなぁって。わちゃわちゃしている声優さんたちを見るのは類に漏れず好きです。

緑川さんの「今なら人工知能の要望を理解できる気がする」「待って、これ自分の身を切らなきゃいけないわけじゃん」まで間があったこと私は忘れていませんからね。そういうところだぞ。


カーテンコール。

アンサブルの紹介を真っ先にしてくれたし、脚本・演出・スーパーバイザーさんへの感謝を忘れていないし、オタクが欲しがると理解してるからこそメルカリで売るんじゃねえって言ってくれて、だからこそ他の人も言及できたと思うし、仲間だけで盛り上がりすぎずいい締めだったと思います!

 

 

 

 

さあて、いつでも花畑になれない人の話です。耳が痛い可能性がありますし、「推しさんに誤りなんてない!」とか「他担が言うな!」って思われる方はそっと目をそらしてください。

 

 

シナリオについて

最後にまっじでド新参の某方贔屓で見に行った人間からの感想なんですけど、Aチーム不遇すぎません?

今回の話の発端が、神谷さんが井上さんをお誘いしてOKが出たから。つまりは井上さんを主軸にあてがきの作品ではないのかと。また、某ラジオで緑川が木村さんに対するあてがきだという話も出ていて、「あれ、これBチームのあてがき作品では?」感がすごくしました。

シナリオ作るのもお金かかるし、アイデア出すのも無料じゃないから、あてがきから始まってもいいと思うんですけど、なんだろうなぁ……。話す友達も話したい友達もいないので、私がド新参だからかはわからないんですが、あてがきで作られた作品を別役者で演じることが決まっているって矛盾すぎませんかね?

いや、あてがきで書かれたキャラを美味しく調理するのも役者冥利に尽きると思うのでありだとは思うのですが、なんか、こう、もやりました。

 

人工知能について

いや、湧いたよ? 投げキッスもウインクも嬉しいよ? うん、人工知能嬉しかった。Bチームはキャラの皆様が人工知能を湧かせたそうなので、一応は話の本筋からずれてなくて違和感なかったんですよ。自担がやったからっていうのもあるのかもしれないんですけども。
まあ、それ本当にキャラか? って突っ込みも内心あったけど。皆様がそういうのだったらキャラが大御所を立てたのでしょう。膝をついて、お願いしたのでしょう。

でも、Aチームの皆様。
キャラがファンサできないので、中の人に頼るはよくわからない。今、劇中ですよ?
キャラも中の人もできないので素が出てくるは、ちょっとなんというか、うん、もやっとした。それを強要した周りに。

Bチームがファンサ得意な人たちで、キャラの体裁を守りつつ人工知能の回す人がファンサ得意だったし、BチームがやったからAチームもやらざるを得なかったというのならば、それは本当にBチームが空気嫁って話だと思いました。

Aチームが初日昼公演でそういうことしなかったというのなら、個人的にはそっちのほうが偉いと思うし、すごいと思うし、推せると思いました。

あくまでも、上記は人工知能、もといライビュのカメラファンサについてです。

 

でも、中の人いじりと番宣は、正直言って、まじでないと思いました。

今、朗読中じゃなかったでしたっけ? 今、私は何を見に来たんですっけ? 今、声優バラエティでも見に来てましたっけ?

世界観を壊すぐらいなら人工知能しないでほしかったです。劇に没頭させてほしかったです。

あの瞬間に「この人たちはそういう人たちなんだ」って内心がっかりしてしまったのが余計しんどく思いました。劇よりも宣伝を重要視してしまうんだ、劇より中の人をいじってネタにして笑わせるほうを取ってしまう人たちなんだって思いました。

それがつらいです。今、2019年に思い返しても、あれは嫌でした。

いい演技で、個人的に推しがいないけど見てよかったと思った気持ちが、あそこで一気に「見なきゃよかった」って思ってしまったんです。感情をそのまま書くと、失望と落胆とその人の声優としての仕事に興味が失せた瞬間なんですけど。プライベートの炎上よりも深刻な仕事に対しての失望なんですけど。

2019年の今は、それからいろんなものを見て、知って、教えてもらえて、仕事に興味ありますけどね。


私個人の希望を言うのであれば、カーテンコールでいくらふざけようと宣伝を行おうと構わないです。むしろバッチコイ!

でも、なんというか、劇というシナリオは没頭して入り込みたいので、ない方がいいです。現実に引き戻さないでほしい。気持ち的には映画館で隣の人の私語が耳に入る感じ。私をあなた方の私語を聞きに来たんじゃないって思っちゃいます。

いろんな方の推しさんに対して怒ってしまったことは自覚しておりますが、でも、飲み込んで「皆さんの推しさんに悪いところなんてないです」って嘘を吐くよりかは、他担ですが、そう思ってしまう人がいることを気に留めてくだされば幸いです。

私の追いかけている人もよく他人いじりをネタにしますが、あれ見るたびに不快になります。指摘はできないファンですが、すべてのファンが喜んでいるわけではないので、お気に留めてくだされば幸いです。

 

 

そういえば

「カラーズ」とリンクしていると噂だったので、同レーベルが作ったドラマ「スーパーチューナー」も全部見ました。

www.wowow.co.jp

 

井上さんが闇カジノに出入りして堅実な掛け方をしていることや、そこでのディーラーが岡本さんであることを鑑みると、なんというか「Bチームの世界線の「カラーズ」とリンクしているのでは?」としか言えなくなったんですけど、他に見た方はどう思われたのでしょう?。

まあ、緑川役である木村さんが薬の売人で捕まったりしているので、全部が全部一致はしていないんでしょうけど、ベースの世界線はBチームのほうにしか見えなかったです(個人の感想です)。

 

別に悪くはないと思うんです。でも、そういう依怙贔屓が見えるのが私からすると違和感甚だしいってだけです。
色んな人が色んな人を推していて、仕事があって見れるだけありがたいのは事実なんですけど、私の推しがそうした依怙贔屓の何かに巻き込まれるのだけはやっぱり嫌だなって思います。仕事は選べないんですけども。私は推し当人ではないので、推し当人としては依怙贔屓されたことを喜んでいたり、依怙贔屓されている人を見て喜んだりしているのかもしれないですけどね。

 

 

最後に

 みんなが満足する作品というのは難しいと思うので、私が完全に満足しなくてもいいと思っています。

それに概ね「とても楽しかった」と思いましたし、「来年も見るぞ!」と全公演の応募と一般販売の挑戦して、結果千葉公演は全部見ます(ライビュ含む)。

それぐらい最高のイベントではあると思うので、よければ来年もよろしくおねがいします。そしていつかは円盤になりますように。声優さんの本領である朗読劇をもっと布教できるすべをください。

現状ライビュにつれていくのも難しいんだからな!!!!!

 

今年の感想いつ書こうか。

kiramune.jp

*1:去年のリーライ当時はFC入って4ヶ月とかですね。

*2:個人的には舞台が異なったものには見えたとは言い難いですが、よくそういった言葉を耳にしたのでそう書きます。私的には声優さんの演じるスタンスや得手不得手、キャラクターとの向き合い方が違うなと思いました。

*3:今年2019年から大阪で4公演、東京(舞浜)で4公演になり、東京公演は全てライブビューイングを行いました。http://kiramune.jp/live/reading2019/liveviewing.html まだ場所によっては見れると思います。来年も継続するかはわかりませんが、直接見る機会が増えることは嬉しいですね

*4:なお、俗にいう推しの定点カメラしていたので正面にいたからといって映像演出を見たかは謎。

*5:個人的には芝居タイトル以外一切わからない状態で2時間近く拘束されるの正直博打すぎるのでどうかと思います。それが醍醐味って言われると、慣れでは?と。今までそれで来て、これからも受け入れられるからそれで行くのだと言われても新参としては納得いきませんでした。

*6:これディーラー引かなくてもよくない?って思ったの私だけですかね

*7:という設定

*8:2019年は千葉公演は全部ライビュがあったので全部見れました。普通にライビュ抽選で落ちましたけど。