生きることは好きを形にすること

好きなものとか考えていることを形に残していく日記らしきもの。レビューも稀にする。

物語の感想を書く前につらつらと考えていること

絶賛見に行けないなら文章書きたい月間です。

本当に、大体の人のあの役のイメージがあるのに今日のマチネゲストのイメージがないのでまじで行きたかったと何度も嘆いています。でも、自分の今日が見たいより、お金(有給単価・交通費・観劇費)を優先させました。どうしても見たい人と見たい日は押さえているからこそ、余計に。節制できた自分偉い(と言っとかないと責めるレベルのメンタル)


割と早いかなと思いつつも、声優様へのファンレター(各日と終演後)と劇団に対するファンレターともう一人素敵な演技をされていた方に対するファンレターの下書きを書き終えて、あとは書くだけになった状態なのでふんわり書くことがなくなったのでのんびりと感想を書き始めました。ん、なんか朗読ライブとAGFとファンミとライブとアニメイベの感想も途中だった気がするぞ? 気のせいだな! まあ気が向いたら全部まとめて書くとしましょう。文字数ぱなそうだけど。

 

 

そんなときにふと気づきました。
あ、私、この劇について声優様の感想を書く気がない、と。

感想書くと、どうしても推し(と呼ばれる人)の感想が増えがちじゃないですか。贔屓目入ってるし、定点カメラしているし。
でも、その推しの演技のいいところってもうすでに当人へ全部手紙で書いているし、それ以上に贔屓しているこの感想を誰かに共有したいわけではないなということに気づきました。

というか、多分自分が推しを贔屓している以上、物語としての全体感想では贔屓したくないんだと思います。だから、感想を書くとバランスを取ろうとしてしまう。

そもそも演技が本当に素晴らしいのか、好きだから素晴らしく見えるのかがもうわからないんですよね。
私の中で「素敵だ」「最高だ」って思っているのが、その人が好きだからそう思ってしまっているのであって、技術や本来の自分自身の感性とは合わないのに褒め称えてしまっているのかが自信がないんです。その人当人に対する好きというブーストがあったとはいえ「素敵だ」「最高だ」と思える演技ができているのは、勿論当人の技量があってこそですし、素晴らしいことなんですけど。

相手の演技は無条件で信頼できるけど、自分の感性に信用が欠片もない。

 

私は色々書いていますが自分の感情すらあんまり自信がありません。

一度盲目的な恋愛をしていたからでしょうか。そこから目を覚めたあとに「今まで感じていた好意」がとても気持ち悪いと思ったのです。だからこそ、今の”好き”って感情が未来にとって不愉快になる可能性があると疑ってしまいます。そんなことばっかりしているとメンタル歪むのでやらないほうがいいんですけど、そういう不安なお化けからの逃げ方を、お化けの消し方を忘れてしまいました。それと、他人の望む自分を演じがちなので、自分の感情を見失いがち。

そして私に限らずですが、”好き”という感情はいつだって思考を歪めがち。

とはいえ、この歪んだ価値観から見た景色を、歪んだ理由である好意をきれいなモノとして文章にしたらファンレターになると思っています。勿論歪みすぎて色んな人が見て「うわあ」となってしまったらダメなんですけど。

でも、それは好きな人に送るからこそ意味があるのであって、感想というフラットな視点が必要なところには不要だと思いました。
だから、私が”物語としての感想”を書くときに、声優様が好きという感情がどうしても邪魔になるなと考えます。

 

無論、私が私の感想を書くのに不要・邪魔だと思うだけで、他の人が感想を書くときに好きな人のことを書くのはよくないとは思っていません。あくまで自分に限り、です。

 

 

 

なんで、書きたくないのかともう少し悩んでみて。

エゴサ/パブサで見つかりたくない」というのはあります。でも、見つかる気満々の感想記事だとすると「見つかりたくない」なんて戯言そうは問屋が卸さない。

となると、エゴサ/パブサで見つかっても問題がない感想を書かねばならない、から、かな?

 

私はもしかしなくともエゴサ/パブサで見に来た人に対して、声優様のオタクというフィルターで見られたくないのかもしれないですね。

でも、人間は生きている限りあらゆる属性を持ちます。性は勿論、年齢・環境によって色んなラベルやレッテルがあります。

 

私は紛れもなく声優様目当てで観劇をした声優様のオタクです。

それを隠すことは私にとって、自分が声優様を好きなことを否定するのと等しいので隠しません。最初に明言します。

でも、声優様の演技だけを楽しんでいたら物語の感想を書こうだなんてそもそも思いません。

感想を書こうと思った以上、声優様以外にもきちんと楽しめた記録を残したいんです。だから、そういうときに声優様を好きという感情はノイズになってしまう、だから意図して書くのをセーブしたいのだと思います。

 

 

自分でもくっそ面倒くさいオタクしているなぁと思います。なんでこんなことしているんだろう? 疲れない? めっちゃ疲れるよ。

でも、やっぱりあの人のおかげで見える新しい景色や、新しい体験がすっごく楽しいから辞めることはないんだろうなぁ。あと数回の観劇で感想書けるといいなぁ。