生きることは好きを形にすること

好きなものとか考えていることを形に残していく日記らしきもの。レビューも稀にする。

ライブで泣いて、お別れした話。

Dead or Alive」(スタンディングライブ)に行く予定なので、こう、ライブについてのマナーとか用意するものだとかを必死で勉強しているのですが、ふと、前にアニメのイベントではない音楽のライブに行ったなぁと回想したので、形に残しておこうと思いました。あと、最近ACTORSやら某ジャンルやらでお見かけことでふわっと思い出しました。

 

スタンディングライブ、経験したなぁと。
と言っても、もう2年も前の話です。
蝶々Pことpapiyonさんこと一之瀬 ユウさんのライブです。*1

 

私が蝶々Pと出会ったのは最初は類にもれず有名曲である「え?あぁ、そう。」です。
でも、実は好きでもなんでもなかったえあそ。あの頃の蝶々Pの作風とも違うんで、せやなってやつなんですけど。
実際蝶々Pを好きになったのは「心拍数#0822」からです。

蝶々Pと出会った頃の私は高校生で、その頃は関東から遠い遠い実家に住んでいたんですが、実家はアニメとかが見れる環境ではなかったです。
そして、PC環境もないに等しかったです。正確にはPCはあったんですが、回線がポケットWifiで、当時の速度だとあんまり覚えてないんですけど片道3kbpsとか、取り敢えず周囲の10分の1とかで、ゲームも動画も見れなかったんですよね。フラッシュ時代の終わってニコ動黄金期時代だったのに動画見れないのはつらかったなぁ。

そのため一度落としてしまえば、何度も聞ける音楽は大事な大事な娯楽でした。どんなに回線が遅くても落とす命令投げて寝ている間に落としてくれるし。それと仲の良い後輩と恋愛的に好きな先輩がボカロ好きだったので、話のネタとしても大事で、クソな回線でよく追っかけてました。

で、ランキングとかそういうものを基本的に見ない(見れない)人だったんで、基本的に好きになった作者もといPの投稿追っかけてたんですよ。

 

心拍数に惚れた私は蝶々Pの曲を全部落とし、聞き込みました。

これがまたいい曲ばっかりでいい曲ばっかりで。「恋率方程式」を聞いたときはもうホント、この人に一生ついて行くって思いました。

 

ピアノが綺麗で格好いいんですが、これがまた歌詞がいいんですよ。今でも大好きな歌の一つです。
間奏で左右でピアノ追いかけっこするところとか、ほんと、大好きです。

他にもいい曲はいっぱいあって、このころまで出している曲はほぼ好きです。
ちょっと得意でないのは多少有りますが、ほぼ全部好きと言っても過言ではないくらいこのころの蝶々Pの曲が好きで好きで好きで溜まりません。セルフピアノアレンジとか神of神です。是非聞いてもらいたい。

 

でも、詳しくは情弱なため知らないんですが、このころに確か荒らしがあったようで、色々あって、蝶々Pの作風が変わりました。

私前述の通り、ネット環境クソだったんでコメントとか回線食いそうなの見てなくて、知りませんでした。今も実際何があったのかわかりません。実際どうかはともかく、私から見て、曲風が変わったと漠然と思いました。*2

 

ピアノの甘い優しい恋愛曲ではなくなったというかなんというか。それでも、やっぱり「Black Boad」とか「幻奏サティスファクション」とか「白熱灯と歪曲線」とか「さよなら色の向こう側」とかめっちゃ大好きですし、つらいときにはお世話になりました。むしろ今も世話になってます。大好きです。
新曲もCDオンリー曲も追っかけて、大好きで大好きで大好きだったんです、蝶々Pが。

 

でも、ここでもう一つキーポイントがありまして。

歌ってみたが流行ってました。
蝶々Pもセルフで歌ってみたをあげていました。

 

この流れからなんとなくわかるかたがいらっしゃるかもしれませんが、私は歌ってみたが苦手です。

理由は色々あるんですが、当時の自分は今よりも荒んでいまして、苦手なんかより嫌いと豪語していました。大きく二つの理由で嫌ってました。

・人の声を聞きたくなんかない
・他人の創作物をアレンジするだけで創作性がない

今は苦手程度になったというか、アニソンを聞きなおすようになった時点で人の声を聞きたくない病は治りました。
というか、これ厨二病真っ盛りだなぁと苦笑するしかないですね。めっちゃ恥ずかしい。

もう一つの方は今でも苦手である理由なので治ってはいませんが、他人が好いていることを否定する気は毛頭ありませんので、私の苦手も否定しないでいてくれればと思います。

 

ってことで話は戻りますが、当時、死ぬっほど歌ってみた嫌いだったんですよ。

で、蝶々P自身の歌ってみた聞きました。が、どうしても合わない。
他人が歌ってみたで初めて発表されたpapiyonさんの新曲を聞けない。かつ、大学に行くようになってリアルが忙しくなりニコニコを追っかける暇がないなど色々あって、蝶々Pさんを追っかけることができませんでした。

それでも、以前発表された曲は大好きですし、CDは出たら喜んで買ってました。

 

それで、蝶々P好きな方もしくは多少ご存知の方なら、ここまでくればお察しなんですけど、「Life & Lovers」です。

いやぁ、出た時すごく苦い顔でしたよ? この頃にはもう嫌いではなく苦手に収まってましたが、歌ってみたのCDですよ、これ。
でも、蝶々Pの曲好きだしで、予約して発売日にもらって聞きました。

歌詞もメロディも好きなものが多かったですし、「831143」が「831」「143」共に愛してるの意味とか初めて知りましたし、好きなんですけどね、どうしても、こう、受け止められないんですよね。アーティストの方々が既にメジャーアルバム出ていた(=表現者として認められている)としても、なんか、こう、言葉にならないんですけど、苦手意識があるのと、歌ってらっしゃるその声が私に合わないんですよね。

 

ここで、冒頭の話に戻るのですが、「Life & Lovers」でワンマンライブがありました。
申し込んでチケット取りました。関東来て初めてのイベントでした。

場所もマナーもライブ何もわからないけど、ただ蝶々Pが好きという理由で参戦しました。
ほんと、時間余裕は持っていたけど、初めての場所で道もわからない、かつ手紙を書けるとか知らず、書けるなら書きたいと即興で手紙書き、すごく大雑把な手紙をそのまま送る。私、クソでしたねえ。

 

 

でも、参加してよかったです。

あの、ライブ前の高揚も、音楽が流れて、蝶々Pが出てきたときの、あの感動。

忘れてません。

周りが盛り上がって叫んでライブを楽しんでる中、ただひたすらに涙が出ました。

憧れの人がそこにいる。色々あったけど5年間ずっと好きだった人が憧れ続けた人そこにいる。

嬉しくて嬉しくて、言葉にならなくて、嬉しくて、涙が止まりませんでした。

 

同行者曰く「隣のお姉さんがめっちゃ引いてた」
わかる。すまん、隣のお姉さん。ぶっちゃけ、最初からほぼ1曲泣き続けてMCまで泣いてたから迷惑極まりないよな。幻想サティスファクションだったのが良くない。好きすぎた。

ライブというか、お歌はとてもよかったです。

もう2年も前なので、記憶はあれですが、目的の人だけテンション高くて他の人が歌っているときは棒立ちの人が多くて、あと掛け声とかコーレスもほぼなかった気がしてます。(あ、某方のお歌の際はガチ勢さんががっつりコーレスその他もろもろしてたので楽しそうでした)

エンターテイメントに溢れたライブではなく、本当に歌を聞いていただけなので、ライブ自体は楽しかったかというと普通でした。
汗もかいてないし、着替えてもない。

同行者は別ライブの経験があったようで、場所移動一切ないスタンディング珍しいと言ってたのは覚えてます。
確かに押された記憶は欠片もないですね。初心者に優しいライブでした。

 

その後、蝶々Pは2017年にシンガーソングライターになられたわけです。
きっともう、ボカロの曲は出されないのでしょう。そんな気がします。

この言葉から察しの通り、私の中で蝶々Pという方は多分過去の人になってしまいました。
大好きでした。すっごく、生かしてもらったと明言できるぐらい、大好きな人でした。
でも、大好きだった蝶々Pは時間と共に変わって、いなくなってしまいました。

これは多分、私が勝手な理想を押し付けていたからだと思います。
その理想のままでいてくれなくなったから勝手に見限ったんです。わかってます。

それでも、私は蝶々Pが好きでした。蝶々Pの音楽が大好きでしたし、大好きです。

 

当人に届くことはないでしょうが、私はあなたのあの頃の音楽が大好きです。
あなたのおかげでいろんな物を感じ、楽しみ、笑い、楽しい日々を過ごすことができました。なので、気が向いたら、またセルフピアノアレンジ出してくれるととても嬉しいです。

最後になりましたが、あなた様のご活躍とご健康を心よりお祈り致します。

*1:その頃シンガー・ソング・ライターとしての名義はまだ未発表でしたが。

*2:心拍数が彼女への一周年の曲であり、彼女と別れたとかあったので、実はそのせいかもしれません。